
こんにちは、Tatsukiです🌿
このブログでは、
- 頼まれると断れない
- 人に合わせすぎて、
帰るころにはぐったりしている - 「いい人」でいるほど、
どこかしんどくなっていく
そんな人に向けて、
“断ることへの不安から自由に、安心感を持てる自分になるため”の
「距離感コミュニケーション」
をテーマに発信しています。
今日は、ノウハウではなく、
なぜ僕がこのテーマを
語るようになったのか──
そのきっかけになった
“失敗の話”を、少しだけ
共有させてください。

仕事と労働組合、二つの顔を必死でこなしていた頃

前職では、アミューズメント施設で働いていました。
イベントやプログラムの運営に関わりながら、いろいろな部署と連携する仕事です。
それに加えて、ある時期から
労働組合の中央執行委員
も兼任していました。
組合では、
- 働く人たちの声を聞く
- 会社経営陣と話し合う
- 働き方や制度に関する
意見をまとめる
といった役割を担っていました。

そこで触れるのは、
本当にさまざまな本音です。
- 「もっとこう働きたい」という主張
- 今の働き方への不安や不満
- 組織への期待
- 「よく分からないし、
あまり興味もない」という無関心
私にとってはどの声も、
軽く扱えるものではなく
「ちゃんと受け止めなきゃいけない」
と思い込んでいました。

「みんなのために」が積み上がっていった結果
日中は通常業務、朝や夜は組合活動。
- 経営側の考えも分かる
- 現場の人たちの気持ちも分かる
どちらの気持ちも分かるからこそ、
どちらの期待も裏切りたくないー
という気持ちがどんどん強く
なっていきました。

その結果、
- 頼まれごとは、
基本すべて引き受ける - 「本当はきつい」と
思っても顔には出さない - 自分の不安やしんどさは、
後回しにして抱え込む
頭も心もフル回転。
休んでいる時間でさえ、
心の中では仕事や人のことを考えている。
今思えばこの時点で、
「距離の取り方」を完全に失敗していた
しかし、当時の自分は
気づいていませんでした。

そして、一度壊れた
ある時期、仕事も組合も
ピークが重なり、スケジュールは
完全にキャパオーバーでした。
それでも、頼まれると口が
勝手にこう動きます。
「とりあえず、やってみます」
当然、どこかで限界が来ます。
ミスも増え、周りにフォロー
してもらう場面も増えました。
そんな状態が続いたある日、
心と体が、急にブレーキを
かけたように動かなくなりました。

診断は うつ病。
休職期間を経て、最終的には
退職という選択をしました。
当時の自分は、これを
「人生の大きな失敗」
だと感じていました。
- もっと頑張れたはずだ
- みんなはちゃんと働いているのに
- 壊れたのは自分の弱さのせいだ
そんな考えが、頭の中を
ぐるぐる回っていました。

失敗の原因は「性格」ではなく「距離の設計」だった
時間が経って、少し気持ちが
落ち着いてから、振り返ってみました。
そこで気づいたのは、
「そもそも“距離の設計”を間違えていた」
ということでした。
- 組合としての声
- 会社としての期待
- 自分の生活・将来への不安
これらを
全部、自分ひとりで
背負い込もうとしていた
のだと気づきました。

どこまでが自分の責任で、
どこから先は「相手の課題」なのか。
どのラインを越えたら、
「NO」と言っていいのか。
境界線がほとんどない
働き方をしていたことが、
大きな失敗の正体でした。
少しずつやり直した「距離の取り方」

退職後、少しずつ回復した後
就活や日々の生活の中で、
小さな工夫を始めました。
- その場で即答せず、
→ 「一度、予定を確認してもいいですか?」 を挟む - 「全部やる」「全部断る」ではなく
→ 「ここまでならできます」 と範囲を区切る - 長い言い訳ではなく、
→ 「これ以上増えると今の仕事に支障が出そうで…」
と、今の状態を短く正直に伝える
劇的な変化ではありません。
ただ、この小さな積み重ねで、
- 無理なYESが少し減り、
- 自分の時間と体力を
少し守れるようになり - それでも人との関係は壊れない
という感覚を、少しずつ
取り戻していきました。

この経験から、
「人間関係のしんどさの多くは、性格ではなく“距離の問題”かもしれない」
と本気で思うようになりました。
だからこそ、「距離感コミュニケーション」を伝えたい

療養と就活の傍ら、何か前向きに
勉強してみたい衝動に駆られて
コピーライティングやマーケティングの
勉強を始めました。
その中で、
人が行動を起こすときのタイプ、
コミュニケーションの方法として
4つの学習タイプ
(Why/What/How/Now)
というものを知りました。

詳しい説明は省きますが
- 人によって「納得する
ポイント」が違う - 同じ言葉でも、
届き方がまったく変わる
ということを学び
そこで自分は、
- どこまで関わるか=距離感
- どう伝えるか=コミュニケーション
この2つを組み合わせた考え方を、
「距離感コミュニケーション」
として発信してみようと、
思いつきました。
このブログを読んでほしいのは、こんな人です

- 頼まれると断れない
- 「いい人」でいたいけれど、
最近ちょっと限界を感じている - 自分の時間や心の余裕が、
いつも一番後回しになる - 過去の自分と同じように、
「全部抱え込んで」失敗したくない
そんな人に向けて、
僕が一度失敗したからこそ分かった「距離の取り方」を、
少しずつ言葉にしていきたい
と思っています。
このブログでは、
- 距離感の整え方
- 「断れない」をゆるめる
考え方とフレーズ - 4タイプ別に、疲れにくい伝え方
などを、コンパクトに
分けてお届けしていく予定です。
ここでは具体的なノウハウを
全部は書ききっていません。
詳しい部分は、今後のコンテンツの中で、
ご紹介出来ればと思います。
最後に──失敗した自分を、やっと認められるようになるまで
うつ病はそれぞれの人生において
願わくば、無い方が良いとは思います。
でも自分にとっては、
「あの失敗がなければ、距離感の大切さに気づけなかった」
という気づきを得ました。
もし今、この記事を読んでいるあなたが、
- なんとなく限界が近い気がする
- でも「自分が甘いだけだ」と
片付けてしまいそうになる
そんな状態なら、
「もしかしたらそれは、性格の問題じゃなくて、
距離の設計ミスなのかもしれない」
という視点を、一度だけ
心の片隅に置いてみてもらえたら
嬉しいです。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました🌿
この先は、あなた自身のペースで、
少しずつ「ちょうどいい距離感」を
整えていきましょう。


